フランスも日本も。

フランスで暮らす私の日常で見つけた面白いこと 

今日もまた

今日もまた、親切な仏人に、車で送ってもらった。とかくと、何でもかんでもほいほい車に乗るような怪しい人物ととられかねないけれど、私の短い仏生活において、仏人に車に乗せてもらったのはこれで5回目だろうか。

今回は旦那と湖に遠出していて、この時期にありがちな通り雨に振られてちょっと雨宿りしていた。特にすごい困っていたわけでもなく、ボーと二人で木陰に隠れていたら、すごい勢いで飛ばしていた、OPELのカッコいい新車にのったお兄ちゃんが、(頼んではいないのだけれど)車を止めて、乗せていこうかと言ってくれたのだ。

(大して困ってもいなかったので)車を止めた方向が、お兄ちゃんが行く方向と反対だったため、一度は残念だと言って通り過ぎていった。

が、しかし、この異様に親切なお兄ちゃんは数分後、雲を見て、こんな雨雲じゃ当分晴れないだろうからと、またまた戻ってきてくれて、私たちの車がある場所までそこそこ距離があるのに、すごい勢いで、赤いかっちょいい車をかっ飛ばして、乗せていってくれた。

フランスに隣接する、フランスより給料が高い某国で働くお兄ちゃんは、高給取りであるはずで、高給取りの名にふさわしく、新車のあのかっちょいい車を見せたかったのではないか、とちょっと思ったり、わざわざ、ものすごい忙しい感じで、乗せてくれた時にお友達に、雨に打たれていたカップルを拾ったから約束の時間に遅れるぜーーー!と電話していた。なんていうか、いろいろ素敵なお兄ちゃんの演出の一環だったのではないか、とも、思ってしまう節はあったけど、とにかくそのあと、ゴロゴロと雷も鳴り始めたので、お兄ちゃんに感謝だった。

旦那はこんな風に乗せてもらったことはあまりないというが、私は、仏人とは、注意深い人もいる反面(旦那の家族もしかり)、驚くべきラテンの血を引いた人たちもいるんだと改めて思う。