フランスも日本も。

フランスで暮らす私の日常で見つけた面白いこと 

働く喜び

断れず引き受けてしまったこの仕事。魚をさばく仕事だったので、初日はこんなことするために大学は行ったんじゃないよとか、前の仕事と比べてこんな仕事してられないと思っていた。(何年前だよ。前の仕事を一生続けるなら死んだ方がましとか思っていた)

私を雇ってくれたマネージャーも移民で、移民だからとにかく生きることに必死で趣味とかそんなんなくて、とにかく働く事だけが生きがいの人なんだろうなと思っていた。私は同じ移民でも来た理由が違うんだとか。

だけどマネが、君はどんな勉強をしていたのと言われて、聞き返すと意外な答えで、絵を6年も勉強していたという。だけどそれで食べていくことは難しいから、それを辞めて、この料理の道に入ったという。生きていくために。絵がすごく上手だった。

 

マネはそのおかげで、フランスでの最低賃金よりも多く多分一人で十分二人を養っても、全然貯金ができるくらいの仕事をしている。まあまあの車も運転している。アルメニア人の中には、もっともっと極貧の中にいて、ずっと無職の人がごまんといる。だけど彼の選択は、あんなすごい絵が描けるのに、彼の人生を豊かにしている。少なくとも、未練たらたらというわけではなく、毎日やりがいをもって暮らしているように見えた。そして6年しかいないこの国で、社会的地位も得たし、手に職も得たし、いいなと思う。

考えさせられた。でも、、、、、かを辞めた私は、最後の可能性に向けて進んでいる感じがしなくもない。

何はともあれ、朝おきるのはいやだなーと思うけど、、働いちゃえば調理なので一瞬で時間は過ぎるし、お金ももらえる。働いているのでお金も使える。働いてるって本当に幸せだ。できればお金にずっとこまらず、程よく満たされて、休みもたくさんもらえ、仕事に困らず生きていきたい。ここにいる中で、今が一番充実してるな。

 

さあ、明日も仕事なので、今日はゆっくり休みつくすぞ。